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不器用なくちびる

第22章 【椎名 16才】

正直俺は、その日のうちに
桧奈が欲しくて堪らなかったけど…
何とか思い留まった。

まぁ、他の女を抱いた日だったし…
桧奈のことは大事にしたいって。
ただ守るだけじゃなくて、
もしかしたら2人で向き合っていける
相手なんじゃないかって…
そう思ったんだ。

そして、次の週末
町内会の旅行に行くおやじさんを
見送った後、桧奈が俺を部屋に誘った…

桧奈は、俺が部屋に入るなり
何かを決意したように抱きついてきた。


「お願い…私を抱いて。」


何度も女の口から聞いたことがある
言葉だったけど、
俺は背筋がゾクゾクした。

嬉しかった…

俺も…抱きたい…桧奈…

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