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不器用なくちびる

第10章 別離

本来なら9月からの新生活の
スタートは、渡航手続きの関係や
私のわがままで10月からになった。


私はどうしても
文化祭に参加したかったんだ…


私が急に居なくなっても、
クラスの誰も困ったりしないけど。

黙ってここから逃げちゃうような、
こんなダメな私だけど。


クラスの一員として何かを残したかった


そう、9月の終わりには
文化祭がある。
それが、私のこの学校での
最後の想い出になるんだ。

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