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忘れた頃に…

第51章 私、悪くないもん…



作業台に板を置き、生地を叩き付け始めた頃…

~♪♪    

何度目かの着信音に、

「まだ出られないんだよね。ごめんねぇ~。」

等と、ぶつぶつ言いながら作業を続ける。

この頃にはイライラもかなり治まり、焼きたての美味しいパンを想像していた。

その後も、珍しい位何度も電話がなった。

暫くしてから、発酵の為に生地と一緒にひと休みする事にした。

~♪♪

この音…

「もしもし…」

『あれ?出るじゃん!』

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