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殺人鬼の棲む島

第17章 3日目 早朝

「あら、いい匂い……」

コーヒーの匂いにつられるようにやって来たのは紫響だった。
今朝は例の透け透けネグリジェを着ていなかった。

「あ、今淹れたとこなんでよかったらどうぞ。毒入ってますけど」

「あらそう。ありがとう。戴くわ」

にっこり笑って紫響はコーヒーカップに口をつける。

「やっぱり女性もヴィンテージものに限りますね」

TOMが笑うと紫響は魅惑的な笑みを浮かべる。


そこに綴、ゆきめもやって来る。

「簡単なものしか作れないけど」と言いながらTOMは目玉焼きにベーコン、レタスをちぎったサラダのプレートを並べていく。


「ごめんなさいっ寝坊しちゃってっ……」

最後にリビングにやって来たのはみじろっぷだった。

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