テキストサイズ

殺人鬼の棲む島

第17章 3日目 早朝

「別に早起きする必要はないからね、この島で」

微笑みながらTOMはみじろっぷの前にプレートを置く。
みじろっぷのものだけ卵を二つ使ったサービス品だった。

「すいません。後片付けは私がしますから」

「いいって……みんなで分担しないと。みじろっぷさんいつも夕食作ってるし」

プレートを持って自らも席についたTOM。

目玉焼きの黄身を割りながらポツリと呟いた。



「ところでこの島、なんで黒鵜島なんて名前なんでしょうね?」



異常事態に陥ってた参加者たちは島の名前の由来など気にしたことがなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ