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殺人鬼の棲む島

第24章 3日目 夜更け リビング

「悪趣味すぎるじゃろ、いくらなんでも」

京茶屋は苦笑いで応える。

「そうかしら?」

紫響は皿をテーブルに置いて八人の顔をゆっくりと見回す。

「私たちだけに言ってるんじゃないのよ。むしろこれは殺人鬼さん、あなたに言ってるんです」

そう言って紫響はじっと綴恋愛を見つめる。

それから一人一人に視線を動かす。

「闇討ちはお得意のご様子ですけど私たちが団結すればあなたを殺すことだって出来るのよ。その事をお忘れなく」

団結という言葉が紫響の口から出たことは意外だったが、全員それ以上に紫響の言葉の意味に驚いた。


確かに殺人鬼を殺せないということはない。

捕まえてしまえば殺さないにしても隔離することは出来るのだ。

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