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殺人鬼の棲む島

第24章 3日目 夜更け リビング

「それで……誰が殺人鬼なんですか?」

やけに落ち着いた口調なのは綴だった。

紫響の挑発的な態度にカッとならず対処する姿は余計に二人の溝の深さを感じさせた。

「さあ? あなたの方が詳しいんじゃなくて?」

二人は静かに視線をぶつける。


「私、殺人鬼の正体、わかったかも」


静寂を切り裂いたのは望の一言だった。

全員の視線が望に集まる。

「犯人はソラさんです。夏野、ソラさん」

望は淀みなく答えた。


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