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殺人鬼の棲む島

第24章 3日目 夜更け リビング

「だから多数決を取ろうって言ってるんですっ!!」

悠夢も望の援護をする。

「じゃあ私の推理も言おうか?」

悠夢はいつもの惚けた目とは違う視線に変わる。

「その推理を言ってから多数決にしましょうか?」

その目はじっとゆきめを捉えていた。

「多数決とか馬鹿馬鹿しいよ。もう少し頭を働かせるべきだ」

意外にもゆきめは怯えた様子を見せずにニヤリと笑った。

「みんな大切なことを見落としている」

「大切なこと……?」

胸を張るゆきめに悠夢が問い掛ける。

「ああ。そうだ……」



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