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一同は荷物の多かった三人に嫌疑の目を向ける。

「まあ待ちなって。せっかくすまいるさんの部屋を調べたんだから、それも検討の視野に入れてよ」

そう断ってから遥風はすまいるの部屋で調べた内容を報告した。


中でも一同が興味を示したのは、やはりベルトのバックルが外れていた件だった。


「ベルトのバックルが外れてたって……ということは犯人は……」


ゆきめの声は震えていた。

そして全員が声を揃える。

「女なんですね!?」
「女じゃろうな……」
「女性……ということですか」
「女だと見て間違いない」
「女の可能性が高い」
「女の子っ!?」
「情夫（オトコ）ということですか……」
「女性だったんだ……」
「女、なのね……」


「えっ？」
「えっ？」


全員が驚いて一人だけ逆を言ったみじろっぷを見る。