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殺人鬼の棲む島

第31章 4日目 昼 黒鵜館大浴場

スポンジでたっぷりの泡を作り、体を洗っていく。

これだけ広いお風呂を独り占め出来るというのは嬉しい話だ。

体を念入りに洗って、泡を流し終えたみじろっぷは湯槽に向かう。

そしてゆっくりと足を湯槽に浸けた。
その瞬間だった。

「ッッッッッ!!」

みじろっぷの足にバチンと火花が散った。

そしてそのまま後ろへ飛んだ。

電気が流されていたっ!
そう気づいた時には遅かった。

電気ショックの影響か体が動かなかったのだ。

そして無遠慮にガラガラッと浴場の扉が開けられる。

湯けむりの向こうの人物はぼやけて誰だか見えない。



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