殺人鬼の棲む島
第4章 一日目 昼
「あなたは……確か……」
「遥風です……」
「そう、遥風さんでしたね……すいません。いきなり12人も紹介されても覚えきれなくて……年を取ると忘れっぽくて困ります」
「年を取るとだなんて……TOMさんはまだまだお若いじゃないですか」
笑いながら遥風はTOMの隣に座る。
「まだまだお若いって言葉、本当に若い人には使いませんから……それだけ年を取った証拠です」
無気力に笑う。
その笑顔が意味するところが悲しみか愉快か怒りか判断がつけづらい。
TOMはそんな掴み所のない人物だった。
「なるほど……おっしゃる通りで。それは失礼しました」
「いえいえ。年を取ると嫌みっぽくなるもんですね。まったく」
今度の笑みは愉快だと遥風にも理解できた。
「遥風です……」
「そう、遥風さんでしたね……すいません。いきなり12人も紹介されても覚えきれなくて……年を取ると忘れっぽくて困ります」
「年を取るとだなんて……TOMさんはまだまだお若いじゃないですか」
笑いながら遥風はTOMの隣に座る。
「まだまだお若いって言葉、本当に若い人には使いませんから……それだけ年を取った証拠です」
無気力に笑う。
その笑顔が意味するところが悲しみか愉快か怒りか判断がつけづらい。
TOMはそんな掴み所のない人物だった。
「なるほど……おっしゃる通りで。それは失礼しました」
「いえいえ。年を取ると嫌みっぽくなるもんですね。まったく」
今度の笑みは愉快だと遥風にも理解できた。