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殺人鬼の棲む島

第33章 4日目 夜 プレイルーム

ビクッと震え、綴は持っていたキューを構えてドアの方を向く。

「わっ!?」

目の前にキューの先端を突きつけられ、プレイルームに入ってきたものが声をあげた。

「ちょっ……ちょっと待ってっ!! ぼ、僕ですよ……」

「ゆきめ君……」

プレイルームに入ってきたのはゆきめであった。

「なんかモヤモヤしてて……気晴らしにプレイルームに来てみたんです……」

「そっか……ゆきめ君もか……」

「綴さんもなんですか?」

「ええ、まあ、ね……」

綴は少しほっとしたような笑みを見せた。

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