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殺人鬼の棲む島

第34章 4日目 夜更け プレイルーム

「あーやっぱり~……熱あるよ、ソラさん」

「大丈夫だ……このくらい問題ない……」

「駄目だよ。ちゃんと寝てなくちゃ」

遥風がたしなめる。

「わしもなんだか風邪気味での。もう寝るとするかのぅ……なあに明日になれば直っとる!!」

そう言って京茶屋は気だるそうに自室へと引っ込んでいった。

「私も……少しだるいです……風邪薬ありますか?」

悠夢が問い掛ける。

「あるわよ。私持ってきてるから。あげるからいらっしゃい」

紫響が悠夢を連れて歩き出す。

「ソラ君にもあげるわ。一緒にいらっしゃい。それから、遥風さん、悪いけどあのお巡りさんにも持っていってあげて」

「優しいとこあるじゃないですか、紫響さん」

遥風がからかう。

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