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このように官能小説家というものは言われなき誹謗中傷を背負わされて生きるものである。

別にそういった性癖がなくても、興味のある素材だから取り上げただけで、その道の愛好家だと確信されてしまう。

例えば推理小説家がサイコキラーの小説を書いたところで、愉快殺人を犯す人物だとは思われない。

そう言った意味でも、まだまだ官能小説家の地位というものは低いと言わざるを得ない。


京茶屋は船に乗るなりビールを飲み始め、kuroや夏野ソラ、綴恋愛などがその近くで話に盛り上がっていた。

さすがにいきなり船でビールを飲むつわものは京茶屋だけだが、シラフでもみんな盛り上がっていた。


そんな団欒が小一時間ほど過ぎた頃、前方に目的の島、黒鵜島が見えてきた。