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殺人鬼の棲む島

第41章 5日目 夜 黒鵜館大浴場

ここに集まる約束だったのにいない。

それが何を意味するのか、それは彼ら彼女らの中では暗黙の了解だった。




殺人鬼は悠夢だった、ということだ。



もう五日もいて館内に迷うはずがない。

館内で悲鳴も争う声もない。


殺人鬼悠夢はどこかに潜み、殺す機会を伺っている。


そこに一人でノコノコと向かうことは自殺行為だ。


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