テキストサイズ

殺人鬼の棲む島

第4章 一日目 昼

「そ、そりゃ京茶屋さんは年金暮らしで仕事がないからいいでしょうけどっ……」

そこまで言ってkuroはメンバーを見渡した。

「私は大学春休みだから問題はないけど……」

女子大生組はボソッと答える。

「まあ、私も……主人の遺産や保険金で暮らしてるから今すぐに帰らないといけないってことはないわ……もちろん連絡もとれないのは痛いけど……」

紫響も申し訳なさそうに答えた。

「ちゅ、中学生はまずいでしょ!!」

「私……実は家出中なんです……」

悠夢が暗い表情で答えた。

「だから長くここに居れた方がむしろいい……かな」

それはそれで心配な話だが、今は後回しだ。

kuroは望を見る。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ