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殺人鬼の棲む島

第4章 一日目 昼

「私の両親、いつも喧嘩ばかりなんです……だからいなくなって心配かけてやった方がいいかも……」

「そうなんだ……可哀想に……」

すまいるは空気を読まずにうっすらと目に涙を浮かべていた。

「と、TOMさんっ!!」

助けを求めるようにkuroが叫ぶ。

「あー……俺、自営業なんだよね……まあ親父も働いてるし穴開けるわけにはいかないってほどじゃ……実際しょっちゅう旅してブラブラしてるし……」

「そんなぁ……な、夏野さんは仕事ありますよね!? ね!?」

「俺、大学院生なんだけど……社畜乙」

全員に見放され、kuroはガクッとうなだれた。

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