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殺人鬼の棲む島

第49章 6日目 夜更け リビング

「悠夢ちゃんが一人でリビングにいたとき遥か----」


バタンッ


乱暴にドアが開かれる。

立っていたのは悠夢だった。

胸元には血が飛び散った跡がある。

「悠夢ちゃん……」

突然の出来事に全員が固まる。

「どうしたの!? まさか殺人鬼にっ……」

駆け寄ろうとした望に悠夢が何かを投げつけた。

「ひっ……」

びちゃっという音がし、望の顔に血がべっとりと流れた。

「……いたち。退治してあげたよ」

悠夢はにっこりと笑って望を見る。

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