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殺人鬼の棲む島

第51章 7日目 午前零時 黒鵜館リビング

「まあお陰で私は逆に怪しまれなくなったと思いますけど……」

飛び掛かれる距離感になり、悠夢は剣をぎゅっと握り、構えた。

ナイフで太刀打ちできるものではなかった。

「小賢しいのから始末できてよかったぁ。さようなら、遥風さん……」


「小賢しいのならもう一人いるぞっ!!」

怒鳴り声が聞こえ、悠夢は慌てて振り返りながら剣を降り下ろした。


十三歳の剣捌きとは思えない鋭さが空を斬った。

「ソ、ソラッ!!」

そこに立っていたのは夏野ソラであった。

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