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殺人鬼の棲む島

第53章 7日目 丑三つ時 洞窟

ひゅんっ

空が切れる音がした。

「ぐあぁあっ!!」

顔に熱い衝撃が走り、京茶屋は仰け反った。

「洞窟の中になんて隠れても無駄ですよ、京茶屋さん……」

ゆっくりと悠夢が近寄る。

手には日本刀が握られていた。

「くそっ……」

もともと視界が聞かない上に左目を斬られた京茶屋は悠夢がどこにいるのか見当もつかない。

ビュンッッ

「ぐぁあああっ!!」

背中に衝撃が走る。

びゅんっ

びゅんっ

びゅんっ

次々と凶刃が振り落とされ腕、脚、頭、腹と全身が滅多斬りにされる。

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