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殺人鬼の棲む島

第56章 7日目 日の出 森

逃げもしなければ飛び掛かっても来ない望を悠夢が見下ろす。


死を覚悟してる人間の目とも違う……

それはどうみても心配をしている目であった。


「なんで悠夢は殺人を繰り返してるの……」

望は静かに問い掛けた。

「……理由なんてないよ」

血で汚れた顔で悠夢が笑う。

「このオフ会に誘われた時、そうしようって決めたの……そうね、強いて言えば……これが私の十三参りなの……」

「じゃあ……すまいるさんが言ってた一週間の期間を伝えたって言うのは……」

「私よ……」

悠夢は見下ろした格好のまま望の質問に答えていた。

質問には答えるが油断はしていない。

そんな意思表示だった。

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