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殺人鬼の棲む島

第56章 7日目 日の出 森

「じゃあ家出って言うのも……」

「もちろん嘘。さあ質問は終わり」

悠夢は日本刀を振り上げる。


「私はっ!!」


望が叫ぶ。

「私は京茶屋さんみたいに力で悠夢と戦えない……遥風さんや夏野ソラさんみたいに推理や作戦で戦えない…………けどっ!!」

望は涙の筋を頬に作りながら悠夢に訴える。

「友達として悠夢を救いたい……ねぇ、悠夢……もうやめよう……こんなこと……お願い……」

悠夢はしゃがんで日本刀を置いて望の首に手をかける。

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