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殺人鬼の棲む島

第5章 1日目 夜

「そうでしょ? それ、すまいるさんが作ったんですよ」

みじろっぷが答えるとすまいるは得意そうに鼻を膨らませた。

「このビーフシチューも凄いな。短時間でよくこんなに煮込んだね」

ほろほろと肉がほどけるシチューをつつきながらTOMが感心する。

「それもすまいるさんが。圧力鍋で柔らかくして、煮込んだんですよ」

みじろっぷはすっかりすまいるを見直していて、自分が誉められたかのようにすまいるを讃えた。

「へぇー!! すまいる師匠は料理も上手いんだ!! パネェっす!!」

食べ盛りのゆきめはガツガツと食い散らからしながらすまいるに尊敬の眼差しを向ける。

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