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殺人鬼の棲む島

第60章 7日目 午前 黒鵜館リビング

メンバーの中で一人だけ、今回のオフ会が一週間あることを知ってるものがいた。

それは荷物が多い自分か、綴か、悠夢のいずれかに決まっている。

その三人の中で綴が死んだ。

そうなれば残りは自分か、悠夢しかいない。

自分が殺人鬼ではないのだからもうあとは悠夢しかいないのだ。

ただそれは紫響でなくてもわかることだ。

紫響は数多くの着替えをしている。

荷物が多くて当然ということは誰の目にも明らかだったはずだ。


一週間の期限に全員殺す。
そう狙っている悠夢が五日目、六日目に一人も殺せなかったのだ。

当然焦る。

一塊で移動されないために強行な手段を取ってくるのは明白だ。

その二つの点から昨夜辺りが危ないのは予知できた。

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