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殺人鬼の棲む島

第5章 1日目 夜

紫響から始まった創作方法の話にみんなそれぞれの見解や方法をのべていく。

「私の場合はまあ、トリックからかなぁー」

チューリップハットを脱いでボサボサの頭になった遥風だったが、そんなことは気にもしてない様子であった。

それはおろかボサボサの頭を更に手で掻きながら語る。

さすがに金田一耕介のようにふけがボロボロと落ちるようなことはなかったが、その様は名探偵さながらであった。

「トリック?」

kuroが問い掛ける。

「そう。ミステリーに限らず、恋愛でもなんでも読者を騙すトリックから考えちゃう癖があるなぁ。んでいいトリック浮かんだらそれを当て嵌めるシチュエーションを考えるの」

ミステリー作家を師と仰ぐ遥風らしい手法を披露する。

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