殺人鬼の棲む島
第5章 1日目 夜
「私の場合はねっ!!」
みじろっぷが眼鏡を怪しく光らせて身を乗り出した。
が、急になんでもありません。といって口を閉ざした。
受けのキャラと攻めのキャラを考えて、どんな鬼畜責めにするか考えるとはなかなか言いづらい空気だったからだ。
BL作家というのもなかなか世間から市民権を得られない存在だというのをみじろっぷは身をもって体験していたから。
その瞬間----
ボーンボーンボーンっ……
古いがしっかりと動く柱時計が十回、重く響く音を鳴らした。
「もうこんな時間なんだ!! 私先に失礼します」
そう言って立ち上がったのは悠夢だった。
黒髪のおさげがひょこんと揺れるのが可愛らしい。
「そうだねー。私も落ちまーす」
それに呼応するように望も立ち上がる。
みじろっぷが眼鏡を怪しく光らせて身を乗り出した。
が、急になんでもありません。といって口を閉ざした。
受けのキャラと攻めのキャラを考えて、どんな鬼畜責めにするか考えるとはなかなか言いづらい空気だったからだ。
BL作家というのもなかなか世間から市民権を得られない存在だというのをみじろっぷは身をもって体験していたから。
その瞬間----
ボーンボーンボーンっ……
古いがしっかりと動く柱時計が十回、重く響く音を鳴らした。
「もうこんな時間なんだ!! 私先に失礼します」
そう言って立ち上がったのは悠夢だった。
黒髪のおさげがひょこんと揺れるのが可愛らしい。
「そうだねー。私も落ちまーす」
それに呼応するように望も立ち上がる。