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殺人鬼の棲む島

第5章 1日目 夜

まだいいんじゃない? とか食い下がるすまいるを無視して二人は「お休みなさい」と挨拶をして自室へと引っ込んでいってしまった。

「僕はもっと師匠のお話を聞きたいです!!」

ゆきめは熱っぽくすまいるにすがる。

「うん? あ、まあ、ね。俺も眠くなったからまた明日ね」

女子中学生がいなくなった途端、明らかにすまいるのテンションは下がっていた。

適当に参加者たちに挨拶をしたのち、すまいるは自室へと戻っていった。


時刻は十時十六分だった。


それを契機に、長旅の疲れもあってゆきめ、kuro、京茶屋、遥風、みじろっぷの順で席を立っていく。

紫響はワイングラスをゆっくりと傾け、時おり思わせ振りな視線を夏野ソラやTOMに向ける。

それが原因か男性二人はなかなか席を立てずにいた。

その脇ではアルコールを飲むわけでもなく、ブスッとした表情の綴恋愛が座っている。


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