テキストサイズ

殺人鬼の棲む島

第68章 7日目 夜更け 黒鵜館リビング

「やれるものならやってみなさい……おばちゃん……」

悠夢は重心を低くし、ゆっくりと摺り足で紫響に近付く。

「おばちゃんですって……?」

紫響の眉がピクピクっと怒りで震えた。

悠夢は決して紫響に言ってはいけないことを口走ってしまった。

ビュンビュンと風を切り、紫響の鞭が悠夢に襲いかかる。

しかしまだ距離が遠く、悠夢は慌てずそれらをバックステップで避ける。

その時、紫響がニヤリと微笑んだ。


「今よ、遥風さんっ!! 小便臭い処女ガキを捕まえなさいっ!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ