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殺人鬼の棲む島

第74章 エピローグ

あとから本物がやって来てみんなを驚かせるとか、そんな口上に騙されたのだろう。


この島が『黒鵜島』ではなく、『虚空島』だと知ったときから何かモヤモヤとしたものが消えなかった。


大したことではないと考えていたが、気になって仕方なかった。


そして懸命に記憶を遡った。
このオフ会が始まってからのことを、はじめから全部。


そして島に向かう船には『黒鵜島』とはっきりと書かれていたことを思い出した。


さらにはそれについて船長はなにも言わなかったことも。

それは船長も『虚空島』ではなく、『黒鵜島』だと認識しているからではないのか?


そして地元の人間ならそんな間違いはしないはずだ----


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