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殺人鬼の棲む島

第6章 1日目 深夜

「ッッッッ…………」

部屋を覗き混んだ二人は言葉を失った。


室内の中心にすまいるは倒れていた。


腹部がどす黒く染まっており、そこから何やら腸のようなものがずるっとはみ出していた。

「うわぁ……こりゃひどいねー」

二人の間から顔を覗かせてあっけらかんとした声を出したのは遥風だった。

まるでゲームの一シーンを見たかのようなリアクションで室内に踏み込もうとした。

「入るなっ!!」

京茶屋は遥風の肩をグッと掴み、大きな声をあげる。

「現場を荒らしてはならぬ。入っちゃいかん……」

それまでの好好爺の雰囲気が消え、鋭い視線と険しい表情を見せていた。

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