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殺人鬼の棲む島

第6章 1日目 深夜

「刑事さんがいてくれるなら、安心だわ」

力なく微笑んだ紫響は一番に立ち上がり、「それでは」と言い残してリビングから立ち去っていった。

その背中に京茶屋が鋭い視線を向けていた。

「私恐い……望、一緒に寝よう?」

悠夢が泣きそうになりながら望の寝巻きの袖を掴む。

「そ、そだね……私は別にこ、恐くないけど悠夢が心配だから一緒に寝ようか……」

女子中学生コンビは怯えきった様子で肩を寄せ合う。

「あー……恐いならこのリビングで寝たらいいよ」

遥風が告げる。

「私もここで寝るし、たぶん恋愛さんとかゆきめ君もここで寝るんでしょ?」

「そうね。私もここでゆきめ君と寝るわ」

恋愛は震えるゆきめの頭を優しく撫でながら無理に微笑む。

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