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殺人鬼の棲む島

第9章 2日目 朝 旧市街地

ほっとため息をつきながらkuroは立ち上がった。



「残念っ!! ここでしたっ!!」


頭上から声が聞こえ、慌ててkuroは顔を上げる。

その顔面に衝撃が走る。

「ぶはぁああっ!?」

天井に張り付いて隠れていた殺人鬼はゴルフクラブを振りかぶりkuroの顔面を強打する。

鼻が潰れ、前歯も数本飛び散った。

「いやっ!! 助けてぇえっ!!」

叫んで逃げようとするが顔を強く打たれたkuroは立ち上がることさえできない。

殺人鬼は鼻唄を唄いながらゴルフクラブで何度も何度もkuroの後頭部を殴り付ける。
まるでゴルフの練習場で素振りをするように。

ゴンッゴンッゴンッという鈍い音が鳴り響く。

頭を庇おうと手で覆うが、お構いなしに手ごと殺人鬼は殴り付けた。

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