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殺人鬼の棲む島

第10章 2日目 午前

遥風は両手をあわせ、何やらお経のようなものをモゴモゴと唱えてからkuroの亡骸に近寄る。

「やめろっ!! 現場は保存しろと何度言えばわかるんだ!!」

京茶屋が怒鳴る。

おじいちゃん言葉ではないその声を聞いて遥風はにやっと笑い、チューリップキャップを目深にかぶり直した。

「現場を保存しないと警察の捜査に支障をきたす、ですか? 警察がこの島のどこにいるんです?」

笑いながら京茶屋に近寄る。

「殺人鬼はいますよ、この島に。ほら、これ証拠」

kuroだったものを指差して饒舌に喋る。

「警察なんて待ってるうちに全員殺されますよ?」

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