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姉さんに夢中

第25章 言えない幸せ

唇を重ねるだけのソフトなキス・・
数秒だけの柔らかな感触・・

「・・ばか・・誰も居ないからって・・」

「姉さん・・」

姉さんを引き寄せ強く抱きしめた。

「ちょっ・・どうしたの?」

姉さんにキスをして気がついた。
どうして昼間あんなにイラついたのか・・

「今日さ・・クラスの奴が姉さんとエッチしてみたいとか言うからイラついてさ・・」

「え?・・喧嘩とかしちゃったの?」

「いや・・無視してた・・」

「・・うん・・それでいいよ・・」

「・・俺さ・・渡さねぇよって思ったんだ・・姉さんとしたいなんてふざけんなってイラついたと思ってた・・でも・・」

「・・でも?」

「でも違った・・」

「タカちゃん?・・」

「俺は言えないんだ・・好きな人は姉さんだって事も、姉さんとしたいなんて事も・・だからイラついたんだ・・」

「・・・」

「誰にも言えない・・こんなに好きなのに・・」

「タカちゃん・・」

姉さんが僕の首に腕をまわし、背伸びをしてキスしてくれた。

ゆっくりと姉さんの唇が離れていく・・

「私がわかっているから・・タカちゃんが私を好きだって事・・それじゃダメかな?・・」

「姉さん・・」

「誰にも言えなくたっていいじゃない・・私もタカちゃんが好き・・誰にも言えないけど私とタカちゃんだけの秘密なんだから・・」

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