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「君は失恋をして、綺麗になった」

第1章 「幸あれ」


私が翔太と付き合ったのは
クラス替えを間近に控えた高2の春。

1年の夏休み明け
他県から転校してきた翔太に
私が一目惚れしたことから始まった。






最初は男子と話すばかりで
女子とはまったく話さなかった翔太。

でも2ヶ月もすると慣れてきたのか
私と友達を含めた4人で遊ぶまでになり

翔太の不器用な優しさや頼もしさ
部活に向ける一生懸命さを知るにつれて

私の中の〝好き〟が
どんどん大きくなっていった。


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