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「君は失恋をして、綺麗になった」

第3章 「名もなき恋の歌」

…………


部活が終わって40分後。

帰宅ラッシュより少し遅めの電車の中
私は1通のメールを開いていた。



【佳奈聞いて‼︎
私たち両想いだったんだよ〜(>_<)
by 美沙

今までありがとな、佳奈‼︎
俺たち無事に
付き合うことになりました‼︎
by 朔】



美沙の携帯から送られたそのメールは
本当に幸せオーラ全開で。


お互いに顔を近づけながら
私に何を打つか考えてる2人の姿が
頭の中に浮かんで消えなかった。










私はこみ上げる何かを必死に抑えながら

無言で指を動かした。

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