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「君は失恋をして、綺麗になった」

第4章 「大人のココア」





翌日の早朝


幸い、目の腫れもなく
陽呂に
昨日のことがバレることはなかった。



『じゃあ柚子
昨日はありがとね!
バイト頑張って!』


「バイトでヘマすんなよ。笑
じゃーな!」




柚子に別れを言って
駅までの道を2人
歩幅を合わせて歩いていく。











『あ…じゃあ陽呂、私こっちだから。
昨日は楽しかったよ、ありがとね‼︎』


「あぁ、俺も楽しかったわ。
また飲もうな!」


『うん!じゃあね!』


「おう、気をつけてなー」









駅の改札を通って
ふと後ろを振り返る。

すると陽呂はまだこっちを見てて
小さく手を振ってくれていた。























思えば陽呂は
昔からウソをつかない人だった。





〝危ねーだろ〟

〝気をつけてな〟

〝俺は似合ってると思うよ〟











〝……ごめんな、桜〟











陽呂の発する言葉一つ一つが
彼の本心。









それだけで…





自分の髪型を好きになれた気がした。





この恋に、意味があった気がした。





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