「君は失恋をして、綺麗になった」
第5章 「I wish you a merry Xmas.」
その翌日のクリスマス
新くんから
〝仕切り直しをしましょう〟と
デートのお誘いをいただき
私は彼の部屋で
特別な一日を過ごした。
特別といっても
新くんの借りてきた映画を見たり
ゲームで遊んだりする
カップルなら普通の日常。
でも私にとっては
それが何より愛しい時間で
元カレとはできなかったことに
いっぱい付き合ってもらった。
といっても
最初から男の部屋っていうのには
正直、驚いたけどね。
でも経っていく時間の中で
これは
目の腫れた私への気遣いなんだと
彼の態度から見て取れたから
大事にされてるんだなっていう
嬉しさの方が優ってしまった。