テキストサイズ

「君は失恋をして、綺麗になった」

第5章 「I wish you a merry Xmas.」












「どうでしたか?
少しは楽しめましたか?」






外が暗くなり
時計が19時を回った頃

彼がふと私を見つめる。








『うん…
すごく楽しかったよ。


ありがとう』





「いえ…
俺も楽しませてもらいましたから。

じゃあ、そろそろ出ましょうか。
俺、送りますよ」









そう言って立ち上がると
さり気なく手を差し伸べる彼。



そして
言うに言えない寂しさを感じながら
その手をとる私。






















もう…

好きだと言ってしまいたかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ