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「再会」と呼べる「出会い」

第7章 転校生?

「そっか… だよね
 ごめんね、本当に大丈夫だから。
 …なんか花粉症になったみたいで
 最近よくこうなるんだよね」

「花粉症? …だったら」

「じろーくーんっ!!」

ドッサ

「エミちゃん先輩…」

「なに?
 おにーさんに会いに来たの?
 仲良いのね」

エミが勢いよく次朗君に飛びついた。
次朗君はよろける事なく受け止める。

「ねぇ次朗君、放課後って予定ある?」

「うん 部活…
 ね、ミカ先輩」

え ちょっと待って!
なぜこっちに振る?!

「ミカ、どーいうこと?」

「え」

エミの顔が怖い。

「俺今日から料理部に入部したんだ」

「えーっ!!ほんとにぃっ?!

 ヤダ!エミ、超うれしいっ!」

百面相っていうの?これ。
エミすごい。

…はぁ




「先に行くねー。」

涙腺も気持ちも回復したし、
私は料理部の活動場所である調理室へ。


後はお二人で、なんなりと…

やっぱりお昼、二人は何かあったんだ。


…なんだかもう、
無理矢理そう思う事にする。

だってその方が楽。



「ミカ先輩!
 兄さん、花粉症に詳しいから
 診てもらいなよ」

「え あ そう…  ありがと」

隠土先生、花粉症に詳しいんだ。

けど 
その場しのぎだから “花粉症”

嘘ついてごめんね、次朗君

私は調理室に入った。


「はぁ…」

私ってば
すぐ泣くとか…ダメだよね。
前々からだけど…。
もっと強くなんないとなぁ。

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