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「再会」と呼べる「出会い」

第11章 お仕置きとケツ叩き

「木瀬…?!」

状況を飲み込めてない隠土先生が
木瀬の顔を覗くなり驚いた。

「次朗 お前何したっ?!」

「悪夢を見せてあげたんだよ。
 けどま、夢って主に
 本人の記憶から紡がれるモノだから」


次朗さんは
悪夢を見せる事が出来る。 
中途半端であれ、淫魔なのだ。


「彼には身に覚えがあるってことよ、
 隠土先生」

校長先生が説明した。

「校長先生は…」

「ごめん兄さん、言うの忘れてた。」

「酷いわ 次朗さん
 多分、だと思ったわ。

 隠土先生、
 私は火守焼太の末裔
 現 火守なの。」

「校長先生が 今の火守?」

隠土先生が凄く驚いている。

だよな、まさか校長先生がって
思うよな。
俺も最初はビックリした。
還暦前のオバサンが
有り得ないと思った。

けど

一度その力を見て、
そんな考えは吹っ飛んでチリに消えた。

校長先生は 強い。
その手から繰り出される炎は、
石をも溶かす程に。


「茜ちゃんは、仲間だよ」

「な… そうだったんですか
 じゃもしかして
 さっき木瀬が暑がってたのは…」

「ふふ… ねぇ、木瀬君
 相談室の方で
 ゆっくり聞かせてくれる?」

「…ユリカごめん ユリカごめん
 ユリカごめん ユリカ…」

木瀬はガタガタ震えながら
ずっと石山に謝っている。

…話なんて出来るのか?

「木瀬君、さ、行きましょう。
 後学のために、
 隠土先生もいらっしゃい。」

校長先生が力強く木瀬を立たせた。

「…はい」

隠土先生も、反対側から木瀬を支える。

「あとは任せてね
 私達の仕事だから。」

「え 俺も行きます…!」

俺も 
サッカー部の奴らがしている事は
凄く気になる。
ミカが関わってるし、
それに生徒会長として、
放っておけない。

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