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「再会」と呼べる「出会い」

第12章  イカ祭りの誘惑

「…もしもし」


私は電話に出ながら
二階の自分の部屋に向かった。


「よ …試合、勝った。」

「おめでとう。
 …よかったね。」

「俺、結構頑張ったんだぜ。
 一年の割には貢献出来たし…」


スポーツ推薦で
大学に行った位だもんね。
元々サッカー部ではエースだったし。


「こないだ、夜」






「会いに行ったんだけど…」

「そ そうだったんだ…」

「香田、 
 お前の幼なじみが邪魔してきた。
 ま、俺のお前への気持ち聞いて
 納得してくれたみてぇだけど。」



…納得…   


そう言えば聞いてない。

あのリョウ君が
どうやって言いくるめられたのか



「スゲェ会いてぇよ、ミカ。」









胸のゾワゾワが 
どんどん大きくなっていく。




「日曜、夕方にはそっち着くから。
 そしたらすぐ会いに行く。」

「え …でも疲れてるでしょ?
 少し休んだら?」

「ミカに癒やして貰うから全然平気」


う…








「4時位に家行くから。」



「え …うん」






だって覚悟…したんだもんね。




覚悟したんだもん…



優司君と
付き合って行くって…

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