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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「さて
 どの子かしら?」


言いながら、
梅子さんは腕をまくった。


「この子 …まぁまぁ
 これは酷い」


梅子さんは百瀬のベッドに座った。


「誰にどうやって憑けられたか
 …分かるかしら?」

「そうね 
 まずこれを剥がしましょうか」


さっき百瀬の全身を診たが、
次朗に悪夢を見せられているのが原因で
脳の部分が黒く陰になっていたが、
他の部分は特に…


ん?
何だあれ?


子宮の辺りで
何か小さく蠢いている。


全然気づかなかった…!



「ハルシオさん
 今度は診えるんじゃない?」

「え はい」

「私が来て
 怯えて暴れだしたのね
 普段はじっとして
 人間と同化しているから」


同化…それで
分からなかったのか。



梅子さんは
百瀬のスカートをめくった。


…え !!!!?

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