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百瀬は俯き、ただ泣いていた。

俺の知る限りの
自信に満ち溢れたような彼女とは
随分かけ離れている。

本来随所で
心にのしかかるはずだったものが、
ここで今一気に襲ってきた
…そんな感じだった。


だよな

あんなことされて
平気なはずないよな。



「学校がどういう場であるか
　もう一度ちゃんと考えるんだな！！」

生活指導の先生が
部屋中に響く怒声を発した。


勿論先生方は
百瀬の身に起きていたことを知らない。




「1ヶ月の停学は免れないぞ
　塩田と凪野は今後の部活動は禁止
　放課後は特別活動に参加してもらう」

「なんスか？特別活動…って」



特別活動

…問題を起こした生徒に
校長先生が直々に課題を出すらしい。
課題がクリアするまで、
絶対に帰る事が出来ない。

学習的な課題の他に、
ゴミの分量を指定された
川原での清掃活動などもあるらしい。

これは反省するに値する位の
鬼のようなキツさなのだとか…。


現在
木瀬がこれを受けていた。



「百瀬にはカウンセリングを
　受けてもらう」

「えー　百瀬だけお咎めなしかよ
　ズリィな
　そもそも誘ったのは…　っひ！」


「反省していないようね
　塩田君」

俺と並んで座っていた
校長先生から何かが発信されたらしい。
空気が一瞬固まった。