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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「誘いに乗るほうが
 男として問題よ」


表情は微笑んでいるが
威圧感が凄いよな…。

「百瀬さん
 無理に とは言わないわ
 少しずつでいいから
 あなたらしさを取り戻しましょうね」


校長先生の言葉に
百瀬は顔を上げた。

校長先生の表情を見ると
再び泣き崩れる。

校長先生は哀れむように、
只、百瀬を見つめていた。






その後、
塩田と凪野に関しては
保護者を呼び
再度厳しく指導されたようだ。


百瀬の保護者も呼び出されたが


「この度は娘が
 とんでもない事をしでかしまして
 大変御迷惑をおかけしました」


俺は固まってしまった。


百瀬の親は
黒塗りのベンツに乗り
お付の者を数名従えてやってきた。


百瀬の親は某官公庁に勤める
テレビでも何度か見かけた官僚だった。






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