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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「カラス
 あんた何かした?」

かんちゃんが
エレミムと剣を交えながら
俺に尋ねる。

そんな余裕なんてなかったよ。

誰かが地面を破壊される寸前で
結界を張ってくれたらしい。

発動させたのが誰かによって
光の色は変わるのだ。
この光の色は…

「月ちゃん
 君にならわかるでしょ?」



「… おとうさん」




ドラおじさんだ。




「月王」





「だぁーーーっはっはは!!
 久しいのう!月子!!」




空から勢いよく


ド ッ …!!!







ドラおじさんが降ってきた。



「月こぉお!!」


勢い良く、ドラおじさんが
かんちゃんを抱きしめる。

親子の、感動の再会だねぇ。




「お父さん!
 苦しいよ!!」

「思い出したか!
 この日を待っていたぞ!!」


「今はそれどころじゃ
 ないからっ!!」


ぐい

月ちゃんが
ドラおじさんを剥がした。


「じゃのう
 久しいのはお前もか
 エレミム」


エレミムが構える。


「お久しぶりです 月王」

「また
 随分でかくなりおって
 昔はあーんなに
 可愛かったのにのぅ…」




可愛い時期、あったんだ。

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