
「再会」と呼べる「出会い」
第18章 冷 え
「自業自得 って奴でしょ?」
セリハちゃんが呟いた。
「いつかは
こうなる気がしてた
止めたのに
あいつ全然やめなかったし」
「セリハちゃん知ってたんだ」
「…あたし
一回見ちゃってさ
体育倉庫で… マジゲロ」
「人のってキモいよねー」
一緒にいる女の子が嫌そうな顔をした。
「あれは特別
なんかさ 変だったもん
…何かに取り憑かれてる
ーみたいな
怖くなって 即逃げた」
「そっか」
…私は逃げられなかった。
思い出し、背筋がゾクリとした。
もし次朗君が来てくれなかったら
…そう思うと怖くなる。
実際、エミは取り憑かれていた。
昨日次朗君に教えて貰ったんだけど
エミに取り憑いていたのは
“吸精鬼”っていう
淫魔の一種らしい。
梅子さんが取ってくれて
エミ、普通には戻ったらしいんだけど…
今までの記憶そのものは残ってるから
苦しむ事にはなってしまうらしい。
自業自得
次朗君もセリハちゃんと
同じ事を言ってた。
憑かれていたとしても
それに抗う事が出来ないのは
自分が弱いからなんだって。
だけど
…大丈夫かな?
思えば全部、
その吸精鬼のせいだったんだよね。
だってエミ、昔は…
「あいつ去年位から
変わったよね
前はさ 地味だったじゃん?
スカートだって膝下でさ」
「そう
だったね」
エミは入学当初
本当に地味な女の子だった。
セリハちゃんが呟いた。
「いつかは
こうなる気がしてた
止めたのに
あいつ全然やめなかったし」
「セリハちゃん知ってたんだ」
「…あたし
一回見ちゃってさ
体育倉庫で… マジゲロ」
「人のってキモいよねー」
一緒にいる女の子が嫌そうな顔をした。
「あれは特別
なんかさ 変だったもん
…何かに取り憑かれてる
ーみたいな
怖くなって 即逃げた」
「そっか」
…私は逃げられなかった。
思い出し、背筋がゾクリとした。
もし次朗君が来てくれなかったら
…そう思うと怖くなる。
実際、エミは取り憑かれていた。
昨日次朗君に教えて貰ったんだけど
エミに取り憑いていたのは
“吸精鬼”っていう
淫魔の一種らしい。
梅子さんが取ってくれて
エミ、普通には戻ったらしいんだけど…
今までの記憶そのものは残ってるから
苦しむ事にはなってしまうらしい。
自業自得
次朗君もセリハちゃんと
同じ事を言ってた。
憑かれていたとしても
それに抗う事が出来ないのは
自分が弱いからなんだって。
だけど
…大丈夫かな?
思えば全部、
その吸精鬼のせいだったんだよね。
だってエミ、昔は…
「あいつ去年位から
変わったよね
前はさ 地味だったじゃん?
スカートだって膝下でさ」
「そう
だったね」
エミは入学当初
本当に地味な女の子だった。
