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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「料理部の顧問の先生
 その人になるのかな?」

「そうなんじゃない?
 良かったね ミカティ!」

「うん。なんだか楽しみ♪」

しかし
ルンルン気分は一転

歩いて行くと
校舎の入り口付近に
人集りが出来ている。

それが視界に入り
身体中に緊張が走る。

去年もそうだったけど
この状況
高校の合格発表を思い出す。


昇降口の前にボードが置かれ
クラス割りが張り出されているのだ。

「今年も一緒だといいね」

「…うん」

三年生は進路別にクラスが別れる。
文系、理数系、芸術系
二クラスずつ全部で6組。

私達三人共、
理数系だから確率は二分の一
…なんだけど







「えーっ!そんなぁ!!」

「離れちゃった…」



…私だけ 離れちゃった…

「でもほら!すぐ隣だし!
 体育は一緒だよ!」

「そうそう!
 お昼は一緒に食べよ!!」


すかさず、
2人のフォローが入る。

「…そうだね…」


…でも やっぱり悲しい…





「あ ミカティ
 香田くんは一緒だよ!」

ほんとだ… 少し安心。
あと部活の子も何人かいる
…あ エミもだ。

全くの独りぼっちじゃない…

その事に少し安心感を覚えた。

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