
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「私聞いたことがあるわ
枯枝町の山の中には
昔教会があったって
迫害されたキリシタンが
隠れるように
作った物らしいんだけど」
園田が話す。
「教会ですか」
「攫われたんだとしたら
そこが怪しいかもね
私 行ってみる!」
神鳥が力強く
声をあげた。
「俺も行く」
「先生はここにいて」
「え」
「ですね
任せましょう
神鳥さんに」
しかし
俺も佐伯と次朗が心配だ。
攫われた場所が教会で
次朗がそこに
向かっているのだとしたら
尚更…。
次朗は悪魔の血が
流れているせいで
教会は最も苦手な場所だ。
入ったら最後
動けなくなる程に。
廃墟なら…
いや
罠が仕掛けられて
いるかもしれない。
「すぐ連れて
戻ってくるから」
「…」
…あぁ そうか
足手まといになるのは
俺も同じだった。
「分かったよ」
「俺も待ってます
連絡した
香田君も向かってますし
彼もなかなか強いので」
「だな」
香田の強さは
昨日の戦闘でよく分かった。
実は昨日
また帰りに襲われたのだ。
敵は人の形をした獣だった。
一緒に帰ってくれた
香田が撃退してくれた。
圧倒的とまでは
いかなかったが、
経験次第で
恐らく月守に匹敵する位
強くなるだろうと
確信した。
その香田が向かっているなら
恐らく大丈夫だ。
「神鳥」
「先生は待っててね」
安心させるように
神鳥が微笑む。
枯枝町の山の中には
昔教会があったって
迫害されたキリシタンが
隠れるように
作った物らしいんだけど」
園田が話す。
「教会ですか」
「攫われたんだとしたら
そこが怪しいかもね
私 行ってみる!」
神鳥が力強く
声をあげた。
「俺も行く」
「先生はここにいて」
「え」
「ですね
任せましょう
神鳥さんに」
しかし
俺も佐伯と次朗が心配だ。
攫われた場所が教会で
次朗がそこに
向かっているのだとしたら
尚更…。
次朗は悪魔の血が
流れているせいで
教会は最も苦手な場所だ。
入ったら最後
動けなくなる程に。
廃墟なら…
いや
罠が仕掛けられて
いるかもしれない。
「すぐ連れて
戻ってくるから」
「…」
…あぁ そうか
足手まといになるのは
俺も同じだった。
「分かったよ」
「俺も待ってます
連絡した
香田君も向かってますし
彼もなかなか強いので」
「だな」
香田の強さは
昨日の戦闘でよく分かった。
実は昨日
また帰りに襲われたのだ。
敵は人の形をした獣だった。
一緒に帰ってくれた
香田が撃退してくれた。
圧倒的とまでは
いかなかったが、
経験次第で
恐らく月守に匹敵する位
強くなるだろうと
確信した。
その香田が向かっているなら
恐らく大丈夫だ。
「神鳥」
「先生は待っててね」
安心させるように
神鳥が微笑む。
