
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
俺は
送り出す側 か。
「…先生?」
俺は思わず
神鳥の手を握っていた。
衝動だ。
無事に帰って来い。
手の平に、
その思いをこめる。
「…ちゃんと
帰ってくるからね」
そう言うと
神鳥は俺の手を離れ
「松井さん
方角と距離は?」
窓から
この部屋を出て行った。
「隠土先生
ありがとうございます」
松井先生の腕の毒は
跡形もなく消すことが出来た。
「…いや
俺にはこんな事しか
出来ないから」
戦力にならない自分が
情けない。
「隠土先生凄いてすね
ちゃんと
元通りになってる…」
園田が
松井先生の腕に触れた。
「…っと
一応 完治はしたけど
どこかに毒が
残ってるかもしれないから」
松井先生は
そう言いながら
慌てて腕を引っ込めた。
よく見ると顔が赤い。
こんな風に女の子に
触られるのには
慣れてないんだな。
…
だけじゃないか…
「授業始まるよ
君は戻って」
「え …はい
あの」
「?」
「授業が終わったら
私も待たせて
もらっていいですか?
由芽のこと」
「だから 君は関わ…」
「いいよ」
俺は松井先生を遮った。
「神鳥のこと
心配なんだよな」
「はい」
俺もそうだからさ。
本当は代わりにいきたい。
危ないものは全部
俺がひきうけたい。
俺が守りたい。
「隠土先生」
「なんだ?」
「私
応援してますから
二人のこと」
…!!!…
「そ それも
…聞いたのか?」
「はい」
「そっか…」
みんな無事に戻って来い
*…*…*…*…*…*…*
送り出す側 か。
「…先生?」
俺は思わず
神鳥の手を握っていた。
衝動だ。
無事に帰って来い。
手の平に、
その思いをこめる。
「…ちゃんと
帰ってくるからね」
そう言うと
神鳥は俺の手を離れ
「松井さん
方角と距離は?」
窓から
この部屋を出て行った。
「隠土先生
ありがとうございます」
松井先生の腕の毒は
跡形もなく消すことが出来た。
「…いや
俺にはこんな事しか
出来ないから」
戦力にならない自分が
情けない。
「隠土先生凄いてすね
ちゃんと
元通りになってる…」
園田が
松井先生の腕に触れた。
「…っと
一応 完治はしたけど
どこかに毒が
残ってるかもしれないから」
松井先生は
そう言いながら
慌てて腕を引っ込めた。
よく見ると顔が赤い。
こんな風に女の子に
触られるのには
慣れてないんだな。
…
だけじゃないか…
「授業始まるよ
君は戻って」
「え …はい
あの」
「?」
「授業が終わったら
私も待たせて
もらっていいですか?
由芽のこと」
「だから 君は関わ…」
「いいよ」
俺は松井先生を遮った。
「神鳥のこと
心配なんだよな」
「はい」
俺もそうだからさ。
本当は代わりにいきたい。
危ないものは全部
俺がひきうけたい。
俺が守りたい。
「隠土先生」
「なんだ?」
「私
応援してますから
二人のこと」
…!!!…
「そ それも
…聞いたのか?」
「はい」
「そっか…」
みんな無事に戻って来い
*…*…*…*…*…*…*
